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からだセンス運動教室は新瑞橋駅の徒歩1分にあるアダプテーション理論と感覚統合療法をベースにおいた体操教室です。

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子供の体幹トレーニング遊びにおすすめのアイテム「バランスパッド」使い方・トレーニングメニュー・注意点まで解説!

「トレーニングと遊びを兼ねてバランスパッドを購入したい」

「バランスパッドを子供のために買ったけど詳しい使い方がわからない」

先日お子様のトレーニングを聞かれた際に上記の質問を頂き、改めてトレーニングアイテムの中で考えたところ本日紹介する「バランスパッド」が非常にオススメと判断しました。

本日のコラムはこの「バランスパッド」についての詳しい説明を主題に、体幹トレーニングの重要性、バランスパッドの詳細、具体的なトレーニングメニュー、注意点などを一挙に解説させて頂きます。

バランスパッドの使い方に悩んでいる方や、購入を検討されている方は是非一度最後までご覧になって検討材料にして下さい。


執筆者:祖父江誠 

職業:運動指導者

保有資格:
全米ストレングス&コンディショニング協会認定 パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
全米スポーツ医学協会認定 パフォーマンス向上スペシャリスト(NASM-PES)
カロリートレードジャパン認定パーソナルトレーナー(CTJ-CPT)
PHI ピラティス インストラクター (Mat Ⅰ&Ⅱ、Reformer、Tower、Chair、Barrel)
Pilates Synthesis Mat 修了
Pilates Synthesis Reformer&Tower 修了
Pilates Synthesis Chair修了

経歴:2025年8月、名古屋市瑞穂区に身体と心の土台を育てる

瑞穂感覚体操教室」を出店。

さらに詳しい経歴はコチラ


子供の体幹トレーニングの重要性

現代の子供たちは、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などのデジタルデバイスに触れる時間が大幅に増加しています。

その結果、座位で頭を前に突き出した様な頭部前方姿勢の時間が多くなり、必然的に体幹能力が不足している子供が急増しているのが現状です。

この体幹不足は、単に運動能力の低下だけではなく、より深刻な問題を引き起こします。

体幹が弱いと正しい姿勢を維持することが困難になり、猫背や肩こり、腰痛などの不良姿勢が習慣化してしまいます。

さらに、不良姿勢は集中力の低下を招き、学習効率の悪化や学力への悪影響、そして社会性の発達を妨げる要因にもなりかねません。

このような背景から、幼少期からの適切な体幹トレーニングは非常に重要であり、子供の健全な成長と発達のために欠かせない要素となっています。

早期に体幹を鍛えることで、将来的な運動能力の基礎を築き、健康的な生活習慣の土台を作ることができるのです。

子供の体幹トレーニングにオススメのアイテム「バランスパッド」

そこで今回お勧めするアイテムが「バランスパッド」です。バランスパッドは、TPE(熱可塑性エラストマー)やPVC(ポリ塩化ビニル)を素材として作られた、トレーニング用に弾力性が絶妙に調整された特殊なクッションです。

使用感としては、座布団を2枚重ねた上に立つのと似たような適度な不安定さを作り出します。

この不安定な状態の中で自身の姿勢を保持することで、反射的な姿勢制御能力(反射性スタビリティ)や体幹の筋肉を効果的にトレーニングすることができます。

またバランスパッドの利点として足の裏にある固有受容器(足底のセンサー)が適度に刺激されて、姿勢制御の能力を高めてくれます。

固有受容器とは足裏にある感覚を感じとるセンサーのことです。

感覚とは分かりやすく五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)のことですが、上記以外にも足裏に触っている床の材質や重心のかかり方なども感じとります。

この感覚が鋭くなることにより、姿勢の維持や身体の器用さなどが向上して運動能力に寄与します。

このように筋肉の連携や伝達機能の向上にもつながり、通常のトレーニングよりもより効率的で、より多くの筋線維に働きかけることができる優れたトレーニングツールなのです。

具体的な使い方

バランスパッドを使った体幹トレーニングの中でも、特に安全で効果的な方法として「片足立ち」をご紹介します。

片足立ちは、ジャンプやスクワットなどの動的な動作を伴わないため、子供にとって非常に安全性の高いトレーニング方法です。

それでいて、片足立位の状態は強烈にバランス能力をトレーニングできる非常に効果的な運動です。

さらに、バランスの向上だけではなく、瞬間的に崩れる姿勢に対して筋肉を使って適応することによって、反射性スタビリティ(姿勢制御)能力を効果的に鍛えることができます。

大きな筋肉ではありませんが、姿勢維持に重要な深層筋のトレーニングにも十分効果を発揮します。

具体的なトレーニングプログラム

ベーシックレベル:片足立ち 1分以上 両目を開けた状態で、バランスパッドの上で片足立ちを行います。最初は10秒程度から始めて、徐々に時間を延ばしていきましょう。

アドバンスレベル:片目を閉じた状態で片足立ち 30秒以上 視覚情報を半分にすることで、バランス能力により高い負荷をかけます。より集中力と体幹力が必要になります。

マスターレベル:両目を閉じた状態で片足立ち 30秒以上(保護者見守り推奨) 視覚情報を完全に遮断することで、固有受容器や前庭感覚に頼ったバランス制御能力を最大限に鍛えることができます。

この段階的なプログラム構成により、子供の成長レベルに合わせて簡単かつ効果的に体幹と姿勢の安定性をトレーニングすることができます。

バランスパッドを使用する際の注意点

バランスパッドでのトレーニングを行う際は、安全性を最優先に考慮する必要があります。できる限り保護者が近くで見守り、必要に応じてサポートできる環境を整えることが重要です。

また、すべての運動は必ず「痛みの無い範囲」で無理なく行うことを心がけてください。子供が痛みを訴えたり、何らかの異常を感じた場合には、すぐにトレーニングを中止し、必要に応じて医師や運動の専門家にご相談することをお勧めします。

周囲に危険な物がないか事前に確認し、転倒した際にも安全な環境を整えておくことも大切です。楽しみながら継続できるよう、子供のペースに合わせて無理強いせずに進めていきましょう。

まとめ

デジタル社会の中で育つ現代の子供たちにとって、体幹トレーニングは健全な成長に欠かせない要素です。バランスパッドを活用した片足立ちトレーニングは、安全で効果的、そして楽しみながら継続できる理想的な運動方法といえるでしょう。

適切な指導と安全な環境のもとで、子供たちの体幹力向上と健康的な成長をサポートしていきましょう。小さな積み重ねが、将来の運動能力と健康な身体づくりの大きな基礎となるはずです。


興味がある方は、ぜひ一度、当スタジオでの体験レッスンにお越しください。見学も歓迎です!

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