「うちの子は落ち着きがなくて…」
「日中イライラしているようで…」
そんな悩みを抱える親御さんは少なくありません。
子供の行動や集中力に食事が大きく影響することをご存知でしょうか。
適切な栄養バランスは、子供の脳の発達と行動の安定性に重要な役割を果たします。
本日は普段、食事指導という形で日々栄養と向き合っているスポーツトレーナーが落ち着きのない子のための食事法・栄養摂取のポイントについてお話ししたいと思います。
「どんな事に気をつけて子に食事を提供すればいいかわからない…」
上記の様な悩みを感じている方は是非今回の記事をご覧下さい。
執筆者:祖父江誠
職業:運動指導者
保有資格:
全米ストレングス&コンディショニング協会認定 パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
全米スポーツ医学協会認定 パフォーマンス向上スペシャリスト(NASM-PES)
カロリートレードジャパン認定パーソナルトレーナー(CTJ-CPT)
PHI ピラティス インストラクター (Mat Ⅰ&Ⅱ、Reformer、Tower、Chair、Barrel)
Pilates Synthesis Mat 修了
Pilates Synthesis Reformer&Tower 修了
Pilates Synthesis Chair修了
経歴:2025年8月、名古屋市瑞穂区に身体と心の土台を育てる
「瑞穂感覚体操教室」を出店。
さらに詳しい経歴はコチラ
落ち着きのなさと栄養の関係
血糖値の乱高下が引き起こす問題
子供の落ち着きのなさの背景には、血糖値の急激な変動があることが多くあります。
糖分の多い食品を摂取すると血糖値が急上昇し、その後急降下することによってイライラした気分や落ち着きのなさに発展することがあります。
これに関しては子供特有ではなく大人も同じ様に発生しますので、自分たちのお腹が空いた状態やなんとなくイライラする状態をイメージして頂くと共感しやすいかもしれません。
脳に必要な栄養素の不足
成長期の子供の脳は急速に発達しており、適切な栄養素が不足すると認知機能や行動制御に影響が出ることがあります。
一般的な3大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)も不足することは十分に考えられますが、特に不足しやすいのが「ビタミン・ミネラル類」です。
日本人は食文化が白米中心なので炭水化物や油物・スナック菓子で摂取できる脂質は不足しにくい栄養素ですが、逆に常に不足しがちな肉・魚・卵などから摂取できるタンパク質や野菜・果物から取れるビタミン・ミネラル類は食文化的な面から見ても不足しがちです。
以下で改めて本題に戻り「落ち着きのない子が摂取したい食事ベスト3選」を並べていきたいと思います。
ぜひ参考にして下さい。
【第1位】五大栄養素のバランスが取れている食事
落ち着きのない子どもに最も効果的なのは、基本的には五大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)がバランス良く摂れる食事です。
【第2位】血糖値の乱高下が少ない食事
血糖値の急激な変動は、子どもの情緒を大きく左右します。血糖値が急上昇した後の急降下時に、イライラ・不安感・集中力低下が起こりやすくなります。
【第3位】摂取量が十分な食事
成長期の子どもは大人以上に栄養素の必要量が多く、特に脳の発達に関わる栄養素が不足しがちです。量だけでなく、質の面でも十分な摂取を心がけることが大切です。
具体的な導入方法/まとめ
おすすめの食事改善方法はまずは「朝食」から変えてみることです。
様々な方の食事指導をしてきて日々感じていることは、いきなり自分の食習慣を大きく変化させることはとても難しいということです。
どんな内容でもそうですがスモールステップが求められます。
特に食事については機会があれば24時間摂取可能なため、まずは朝一番のコントロールしやすくエネルギー補給において効果の高い「朝食」をしっかり摂取する、もしくは食べてない人は食べる習慣をつけるところから始めて徐々に自身の食生活を変化させていく事がスムーズに改善につながるかと思います。
食事をはじめとした生活習慣は長い時間をかけて形成されてきたものです。
ですのでその習慣を変えるためには短期ではなく、長期的にスモールステップを踏みながら取り組んでいくことが非常に大切です。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
興味がある方は、ぜひ一度、当スタジオでの体験レッスンにお越しください。見学も歓迎です!